毎日「ゴキゲン♪」の法則・暮らし編

「暮らし」をみがく読書日記。今の関心は健康的な食べ方、質のいい睡眠、時短家事です。

何を食べるかでIQが変わる?!☆☆☆☆


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ネットでたまたま紹介記事を見かけた本。
著者はシリコンバレーで起業して億万長者になった人だが、体重が増加し続け、ついに140キロを超えた。
それで、自分の身体を実験台にありとあらゆるダイエットを試したそうだ。費やした金額は何と30万ドル!
そして、もっとも結果を出した方法をまとめたのがこの本だ。

自分でいちからやらなくても、すでにいい方法を試してくれているのだ。これは読みたい、と図書館で予約し、ようやく順番が回ってきた。
各種ダイエット本、食事療法の本を読みあさった私にとっては、とにかく面白い本だった。


◆目次◆
■はじめに 痩せてIQがアップする食事
■Chapter 1:あなたの食事をバイオハック!
――減量と人生のアップグレードをする方法
■Chapter 2:その習慣でいいの?
――思いがけないデブ、ヘタレ、バカの原因
■Chapter 3:カロリー計算をやめて、もっと脂肪を食べよう
――脳は脂肪でできている
■Chapter 4:同じものでも「食べる時間」で毒になる
――なぜ朝、ヨーグルトを食べると太るのか?
■Chapter 5:睡眠をハックして、寝ているあいだに痩せる
――使える時間を「16年分」増やす方法
■Chapter 6:運動を減らせば、もっと筋肉がつく
――週1の「たった15分」の運動で筋肉質になる
■Chapter 7:ハイパフォーマンス・モードを「オン」にする
――人が「最も健康になる」食べ方
■Chapter 8:完全無欠ダイエット・ロードマップ
――楽しく進める「オシャレ地帯」編
■Chapter 9:完全無欠ダイエット・ロードマップ
――少し気をつけたい「怪しげな地帯」編
■Chapter 10:完全無欠ダイエット・ロードマップ
――慎重に動くべき「危険地帯」編
■Chapter 11:ゆでれば「薬」になり、あぶれば「毒」になる
――栄養は調理しだいで変幻自在
■Chapter 12:空腹知らずで、「1日0.5キロ」痩せる
――人生が劇的に変わる2週間プログラム
■Chapter 13:生涯「完全無欠」宣言
おわりに アップグレードした人生でなすべきこと

読めばわかるが、この本は単なるダイエット本ではない。この食事法はやせるだけではなく、人生の質を大きく向上させるのが目的なのだ。

 完全無欠ダイエットは…ただ手っとり早く体重を減らし、気分爽快になるためのものじゃない。心身を内面から向上させると同時に、高ストレスで野心的でハイパフォーマンスの人がしばしば抱く罪悪感と炎症を抑えるための指針である(P9)。

著者は厳格な菜食主義も含め、世の中に流布しているダイエットはほぼすべて試している。加えて専門家に話を聞き、専門機器を家に設置して自分の身体を調べ尽くしている。

その結果が、朝はバターとMCTオイル(またはココナッツオイル)を加えたコーヒーだけ、という断食を含めたメニューだ。
これは、体をリセットするために「2週間」という期間限定で行うが、その後も基本的には同じルールを守る。


専門用語も頻出するし、かなり分厚いのでこういう本に慣れていなければ少し読みにくいと思う。
「訳者あとがき」が端的でわかりやすい。
いわゆる「糖質制限ダイエット」と基本は同じ。ただし、タンパク質も摂りすぎると問題だとし、炭水化物も夕食には少量とるようになっている。


この方法のもうひとつの側面は、「体に害を及ぼすものをいかに避けるか」だ。

 完全無欠ダイエットは、0か100かの減量法ではない。健康、パフォーマンスを正しい方向に導く食品を少しでも多く、ためにならない食品を少しでも少なく摂るよう、よりよい選択をしていくためのシンプルな道しるべだ(P78)。

著者によれば、脂肪は脳にも体にも必要なもので、動物性脂肪を摂るにはいいバターやいい肉から摂る必要がある。
ところが、最近の飼育はほぼ穀物飼料、それも遺伝子組み換えのものが多く、体にとって負担となるものは脂肪に蓄積されているという。
そこで、「グラスフェッド」(放牧で飼育され、主に牧草を食べて育った、という意味)の牛や羊の肉が推奨されている。もちろん、バターもグラスフェッドが基本。

毎日飲むコーヒーも、コーヒー豆を厳選しなければならない。なぜなら、コーヒー豆は保存過程でカビが出ることが多く、カビは体に大きな悪影響を及ぼすからだ。

こんな風に、著者の推奨するものを素直に選んでいくと、かなり費用のかかるダイエットになりそうだ。
これをどこまで取り入れるかは、各人の費用対効果をどれだけ求めるかで変わってくると思う。


ただ、理論としてはバランスがいい印象を受ける。糖質をいっさい食べないわけでもないし、「新鮮な野菜をたくさん摂る」ことはくり返し書かれている。また、食べる時間を変えることで食べられるものもあるし(ヨーグルトは夜ならOK)、内容を厳選すれば少しは食べられるものも(チョコレートはカカオ85%以上ならOK)。


2週間かけて体をリセットしたあとは、自分にとってよくない食材を避けていく。
人によって食べない方がいいものは違うからだ。

 どうか、「自分の感覚がいちばん大事であること」を、「僕も含めて誰かに効くことがあなたにぴったりの方法とは限らないこと」を、お忘れなく。ただし、中心となる原理は同じだ!(P10-11)

問題は、巻末についている2週間プログラム用のメニューが日本人には向いてないことだ。
材料に日本では手に入りにくいものがあったり、レシピも角切りにしてカップ何杯、といったなじみのないもので作りにくそう。


そこさえ工夫して乗り切れば、もっと健康でパフォーマンスのいい日々が送れるようになりそうだ。
「毎日500gずつ減る」がすべての人に当てはまるとは思いませんが、特に集中力がない、頭がぼんやりするなどの体調に悩んでいる人は読んでみる価値があると思います。
私のアクション:朝は著者のすすめる「バターコーヒー」だけにしてみる
■レベル:破 体に関する専門用語が多いので、知識のない人はやや読みにくそう

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