毎日ゴキゲン♪の法則・スピ編

これからは「自分ファースト」で

[読書日記]少食を愉しむ シンプルにやせる、太らない習慣☆☆☆☆  

※Kindle版はありません

書店で見かけて読みたいと思った本。
シンプルに生きる 人生の本物の安らぎを味わう (講談社+α文庫)』がベストセラーになったドミニック・ローホーさん。私も当時、その内容にすっかり魅せられました。


シンプリスト、ミニマリストの先駆けともいえる著者。
食べ方もシンプルにできればいいな、と思って読んでみました。


「いいお椀にご飯とおかずを盛りつけ、ひとつで食事をシンプルに終わらせる」というのが、以前読んだ本にあった著者の食事方法。
そのシンプリズムがこの本にも生きていました。



  • ポイント1 食べ終えるのを誰よりも遅くする
  • ポイント2 ノートをつくって記録する
  • ポイント3 豆皿で「少し」を「豪華」に



◆本の目次◆
はじめに
第1章 食に対する意識を見直す
第2章 食べ物ノートとやせる習慣
第3章 質の良い食べ物
第4章 量を少なく、バランスよく
第5章 体内時計ダイエット
第6章 たとえやせても楽しみがなければ意味がない
第7章 食欲と誘惑
第8章 羽目を外したい時、さぼりたい時
第9章 太らない習慣を永遠に
おしまいに

こんな本です

この本は食餌療法の本というよりは、私たちそれぞれが自分に合った、自然にスリムな体形を見出すための栄養の摂り方をアドバイスするものです。魔法のような処方箋が隠されているわけではありません。この本では、大食は避ける、でも食べ物を厳選し、楽しみながら食することの大切さを説いています(P4)

「ドミニック・ローホーさんの本」といえば、エスプリの効いた言葉を集めたもの。でも、この本は予想以上にダイエット情報がしっかり載っています。

私たちは一人として他人と同じではないのです。従って、万人に共通するダイエットのルールなど存在し得ないのです(P5)

「自分で選ぶ」がゴールなので、いろんな方法を広く浅く紹介するスタンス。バランスよく知識が確認できます。

著者ご自身は糖質制限をされているため、ケトン式ダイエットに関しては特に情報が多いものの、強制はしていません。

体重を落とすために必要な条件4つ(P6)
・メンタルを変える。そのためにいくつかの習慣を変えてみる(なぜ太ってしまったのか、その原因を理解する)
・食餌療法の基本に立ち返る(自分の体質に合わせて何を、いつ、どの位の量食べたらいいのかを知る)
・穏やかに、楽しんで食べることを優先させることを学ぶ(食材の選択には一定の柔軟性を保ちながら、心地よい環境の中で食事をするように心掛ける)
・健康とスリムな体形の関係を条件反射的に身に付ける

また、著者のまわりのやせている人に聞いた言葉が面白い。
著者は
「医学知識がそんなになくても、みなさんちゃんと自分に合う方法を見つけている。素人にこそ学べることもある」
という考えです。

私の場合

この本を読んでわかったことですが、実は我が家の食生活はかなり偏差値高めでした*1
それでも体重は少しずつ増えているので、この本を手に取りました。

「一生続けられることじゃないと、必ずリバウンドする」というのが私の自論です。
つまり、生き方を変えるしかない。


自分に何が合うかを自分で決めなさい、というのがこの本のゴールです。

「何かを食べない」「何かだけを食べる」は私には無理(一時期ならともかく)。
私に残されたのは「食事の量を減らす」「間食を減らす」「運動する」の3つ。


というわけで、「間食も含めて、量を減らすにはどうするか?」が私のダイエットのメインになりました(運動も始めましたが、今回は触れません)。
「美味しく食べる」は残したいので。


たくさんの考え方の中から、私にとって続けられそうな方法をご紹介します。

ポイント1 食べ終えるのを誰よりも遅くする

どんな場所で食べるか、誰と食べるか、その場の雰囲気で食欲や食べる量は変わるそうです。


最も簡単にゆっくり食べる方法は「一緒に食べる人たちの中で一番最後に食べ終える」こと。
実はこれ、「見出し」として出ている言葉です。著者の意図は少し違ったんですが、簡単でわかりやすいので、さっそく試してみました。


他の人をペースメーカーにすれば、自然にゆっくり食べるようになるし、食べるのが速い人のペースに巻き込まれなくてすむのでいい感じ。
何の準備も心構えも不要。気楽にトライできるのでおすすめです。


やせている人はゆっくり食べる人が多い。
この本には「やせている人の行動パターンを真似する」「やせている人になりきって行動する」という方法も出てきます。
その意味でもいい方法ですよね。

ポイント2 ノートをつくって記録する

リストの本*2も出しているくらい、記録の達人である著者。

食べたものをすべてメモする「食べたものノート」を作ることを勧めています。
作り方は次の通り。

A5サイズノートの1ページを縦3列に分ける
■左の列:食べた時刻、食品、量(g、ml、何杯、大匙小匙で何匙、何枚、何パック、何個)を記入

■真ん中の列:食べた場所、状況、周囲にいた人、テンションの原因、疲労度、睡眠不足、喉の渇き等(空腹度合い、または食べたい欲求や満腹状態を感じるままに説明)
「本当はチョコレートケーキが食べたかったけれど、代わりにリンゴを1個食べた」というようなことをメモ
食べたいけれどない食材もメモ

■右の列:自分の体調を記入。体重、便通、お腹が張る、疲労感、便秘、下痢、頭痛、吐き気
これらのデータは自分が食べたもの、その時の自分の気分、健康状態との関係を明らかにしてくれる(P71-72)
※一部内容を要約、表現を変えています

記録を取るうちに食欲が、いかに精神面や他の状況に左右されているかわかってきます。
自分だけのダイエット方法を見つける大きな助けになります。

ポイント3 豆皿で「少し」を「豪華」に

食欲は見た目に左右されます。
著者のすすめは豆皿を使うこと。


うにやキャビアのような高級食材ほど、少ししか盛りつけてありませんよね。
自分で盛りつけたものであっても、勝手に脳は「貴重な食べものだ。高級なのだ」と錯覚します。ゆっくり味わって食べていると、少量でも満足できます。


高級な和食の店のように、さまざまな豆皿に少しずつ、主菜や副菜を盛り付けることで、見た目も楽しみ、味わいながら食べることができて満足感が上がる。

自然に食べる量も減らせる優れものです。

まとめ

さまざまな情報を提示して、自分に合うやり方を選び取っていく方法を教えてくれる本。
著者はフランス出身ですが、日本に長くいらっしゃるようで、海外の本にありがちな日本では手に入らない食品や作りにくい料理などはほとんどありません。


ダイエット情報が多すぎて疲れた人は、頭を整理するのによさそうです。
逆に、「あなたもこうすれば少食になれる」という手っ取り早い方法が知りたい人には向かないかも。


自分だけの食べ方は生き方につながります。
一生太らない生き方を手に入れたい人はぜひ、読んでみてください。
私のアクション:食べたものノートを作り、記録する♪
■レベル:破




次の記事は私の個人的メモです。興味のある方はどうぞ。※メモのスタンスはこちら
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※この本で多数引用されている習慣化の本
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※同じように記録するワークがあります
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※体の声を聞くなど、内容が似ています
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*1:病気をしたことと、何度か極端なダイエットをしてリバウンドした経験によるもの

*2:ゆたかな人生が始まる シンプルリスト (講談社+α文庫)