家族が借りてきた本。タイトルだけ見て予約したら、妙にラブリーな装丁だったので驚いたらしい。
それもそのはず、この本の著者はあの「お嬢さま」シリーズの加藤ゑみ子さんだったのだ。
この本も“らしい”1冊だった。
◆目次◆
はじめに
1 上質なものが育てる上質な生活
2 上質な生活をつくる住まい
3 上質なものを少しだけもつ装い
4 美しくリサイクルする
5 生活を上質にする文化と芸術
6 日々の時間を上質なものにする
7 上質な自分をつくる
あとがき
著者はインテリアアーキテクトであり、著書も多数。『お嬢さまことば速修講座』(2000年)をはじめとした、お嬢さまシリーズは以前ブームになった*1。
インテリアの仕事をされているだけあって、住環境に関する言葉が多く、心に残った。
この本、実は3代目だそうだ。
『もっと素敵な良質生活』(2000年)、『上質生活』(2006年)を改訂・増補したもの。
スマホも登場するが、全体に古い感じも残る。個人的には、“いいものは時代に関係なくいいのだ”という「古典」「スタンダード」路線の方がよかった気がする。
つまり、上質なものを、きちんと手入れし、丁寧に扱うことで、上品さを身につけるのです。手入れも扱いも、数が少なければできるはずです(P23)。
――これを読んで、ゆるりまいさんを思い出したのは私だけではないだろう。
バッグ好きが高じてエルメスの超高級なバッグを買ってしまい、「誰に似たの」とお母さんに泣かれた、というゆるりさん。
でも、きちんとお手入れをしているゆるりさんは、まさに上質生活をされているんだな、と改めて感心した。
書いてあるのは、ごく当たり前のことが多い。
片づけ・収納のことも簡単に触れられているが、この本ではあくまでオプションの扱いだ。
「上質とは何か」という精神論の方がメインになっている。
シンプルライフ、ミニマリストと方向はだいたい同じだけど、ゴージャス版といった感じだろうか。
「上質」「上質」という連呼が嫌じゃなければどうぞ。
私のアクション:著者の書いた収納の本を読んでみる
■レベル:守
以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。※メモに関してこちらをご覧ください。
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*1:私も読んだ記憶があります…