上質なものが上質な生活を作り出す(P13)
「もの」というのは、それを使う人の生活行為と一体化していなければならない。
上質なものは、丁寧な扱いや手入れを要求することが多い(P14)
手入れは、丁寧な所作、人やものを大切にすることを、体が覚えるために必要な行為。
選ぶ時は「手で触って探す」(P18)
目で見て探すと、形の面白さにとらわれがち。手で触れて決める方が確か。
上質な住まいを構成する4つの要素と3つの基本(P40)
<4つの要素>
・必要な家具
・生花
・壁の額絵
・美しい形のオブジェ
壁の絵は、高価であるよりも、額が歪んでいないこと、空間に合うフレームでバランスよくかけられていることの方が重要。
<3つの基本>
・あるべきものがあるべき場所にあって、動作がよどみなくできる空間であること
・不要なものがきっちりと片づいていて、ものの位置の歪みやずれがいつも直されていること
・花が常に美しく生けられていること
生活空間が美しいかどうかは、美しくすることに努力を向けるかどうかであって、時間がない、子どもや他の家族が散らかすという問題ではない(P47)
上手な収納のポイントは、ストックではなくフロー、しまうことではなく出し入れすること(P49)
生活行為に沿って、用いるものの出し入れをいかに自然にスムーズにできるか。
ストック収納の3つの原則(P51)
1.補充の必要の有無がひと目でわかるようにする
2.同じ種類をまとめて入れる
3.箱に入れず、ものの姿のまま収納する
掃除を無視したくなるのは「退屈な繰り返しの行為」と思うから(P59)
同じことを繰り返すように見えて、実は毎回異なっている。そして、この「繰り返す」習慣は自分を躾け、洗練し、極める基本中の基本。
瞬間行動(P151)
何ごとにも積極的でなければならない。積極的になるには、しなくてはと思ったことを、次々に先送りにしないこと。今日できることを明日にしないこと。それも、小さな積極性。
気づいた時に瞬間に処理してしまう。