バイオリズムなどで、体調の波をあらかじめ予測してくれる。
※くわしくはまた別の記事に書きます
これが、すごい精度で当たるのだ。以前から好不調の波が大きく、何かいい方法はないものか、といろいろ試したが、今のところ一番結果が出ていると思う。
で、こんなすごいものをどうやって作ったんだろう、とリズミーのブログ記事をあちこち見ていたら、監修している医師2名が紹介されていた。
そのうちのおひとりが、この本の著者・山本竜隆さんだ。
手に取ったのはあくまでそういうきっかけだったのだが、とても興味深い本だった。
◆目次◆
はじめに
第1章 都市生活と健康
第2章 健康の決め手は「自然」だった
第3章 「自然欠乏症候群」チェックリスト
第4章 「自然」とは何か
第5章 都会生活で「自然」を取り戻す
第6章 自然と医療
おわりに
原因不明の体調不良、誰でも心当たりがあると思う。
病院で検査をしても異常がないので、「問題ありません」と言われておしまい。
こういうケースが年々増えているのだそうだ。
著者は、その多くが「自然欠乏によるもの」だとしている。
もともと、この考え方は以前から西洋で提唱されていたものであり、さかのぼると何と医聖ヒポクラテスに至るという。
著者自身、都会での医療に限界を感じたのがきっかけで、現在は富士山の麓で診療所を開き、統合医療*2に力を入れているそうだ。
当時は、ご自分が「自然欠乏症候群」の状態だったという。
この本を読んで感じたのは、人間は自分が考えている以上に、自然の影響を受けている、ということだ。
快適すぎる生活は、必ずしも体にとってベストではないらしい。
著者によれば、「オーガニックやロハスのブームというものも、一種の自然欠乏症」だそうだ。確かに、自然豊かな環境で暮らしていれば、そういうものを必要だと感じないだろう。
…「自然が足りない」状態とは単に「近くに山や川がない」というだけではありません。化学合成物質に囲まれていたり、無意識のうちにそれらを体内に取り込んでいたり、地球のリズムを無視した生活を送っている。そうした現代生活の全てが、自然欠乏症候群を招いているということを、そろそろ自覚しなければなりません(P69)。
とはいえ、今さら「全ての電化製品を捨てて、田舎で畑を耕そう」というのは現実的ではない。著者も、そこまでやるのは無理、というのはわかった上で、できることを紹介している。
改善の第一歩は、まず気づくことから。いかに自分の生活に自然が欠乏しているか、人工的なものに囲まれているかを自覚する(チェックリストあり)。
そして、できることからいくつか取り入れたり、変えたりしていけばいい。
私がこれならできそうかな、と思ったのは、就寝と起床のリズムを整えることと、月の満ち欠けのリズムを意識することだった。
そういえば、今の家に引っ越して以来さまざまな不調に見舞われたが、実家はかなり自然の残る地域にあって朝日や夕日が見えたし、夜は当たり前のように月を見ていた*3。
でも、今は見ようと思わなければ、見ることができない。
もしかしたら、私の不調も、自然欠乏が原因のひとつだったのかも。
ほかに、比較的やりやすいのは「添加物をなるべく避ける」「電磁波もできるだけ浴びない」くらいだろうか。ゼロにはできなくても、意識すれば減らすことはできる。
それから、興味深いと思ったのは、自然に対する東洋と西洋のとらえ方の違い。
西欧文化にとっての「自然欠乏症候群」は、環境としての自然不足に対する警鐘かもしれません。しかし、日本人にとっての自然欠乏は、根源的な欠落感をもたらし、一層根深い打撃を与えるものといえます(P144)。
とくに「自然」を敬い、畏れ、信仰の対象としてきた日本人は、「自然」とともに生きるのが本来の姿だったのかもしれません。だからこそ、「自然」が足りなくなることが心と体に重いダメージを与えている可能性があります(P184)。
キリスト教文化圏では、自然は「神様の作ったもの」であり、しかも人間よりもあとに作られたもの。
日本では、自然にさまざまな神が宿ると信じられ、人間は自然の一部だと考えられている。
「自分が自然と繋がっていない」ことが、こんなに深く影響するのか、と驚いた。確かに、それならダメージになりそうだ。
著者が実際に診た患者さんを元にした実例が冒頭にたくさん登場する。やや極端な印象を受けたが、これに近い“不自然”な生活をしている人も多いのかもしれない。
病気ではないけど体調がすぐれない、何となくだるい、といった感覚のある人、今の生活にどこか違和感を感じている人は、ぜひ読んでみてください。
私のアクション:早寝早起きのリズムを作る
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※この本のメモはありません