毎日ゴキゲン♪の法則・スピ編

これからは「自分ファースト」で

片づくルールは自分で作る☆☆☆☆

 

必要十分生活

必要十分生活

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「シンプルライフ」を超えた「ミニマムライフ」を目指す人が増えているそうだが、著者もそれを実践するひとりだ。

なかなか刺激的な本だった。

 

◆目次◆
第1章 仕事編
第2章 日常生活編
第3章 情報編
第4章 趣味嗜好編
第5章 必要十分生活の心得
※この記事を書く前に本を返してしまったので、目次が不完全です。すみません

この本は、もともと電子書籍として出版されたものだ。異例のベストセラーになり、書籍化されたという。
確かに、読んで人気があっただろうな、と感じた。シンプルでわかりやすいからだ。


この本の目的は明確だ。
「快適に感じられる生活」のためのルールを自分で作ること。
人によって快適は違うので、この本に書いてあるの例はあくまで著者のルールであり、著者のやり方だ。

そのことは、「はじめに」にも明示されている。

 生活を型にはめるのではなく、自分の価値観に合わせたルールを作って、「必要十分な状態を作る」のが本書の目的です(P3)。



著者のルールはかなりストイックで絞り込まれているので*1、そのすごさにびっくりする人も多いと思う。だが、すべての人にそこを目指せという本ではないのでご安心を。


と言っても、実際にはさまざまな著者のルールの紹介がこの本の大半を占める。そこから原則を学ぶだけでなく、気に入ったものを取り入れたり、自分なりにアレンジすればいい。

私が一番印象に残ったのは「服の強制ローテーション」。
強制なので、時々「自分ではあえて試さない組み合わせ」になるのが問題だが*2、なるほど、と思ったのは
「ローテーションが回ってきて嫌な気分になった服は処分する」
というルール。
これなら、好きな服しか残らない。
いくら数があっても、結局気に入った服しか着ないのなら同じことだ。
だったら気に入ったものだけを残し、それを着れば数が少なくても毎日気分よく過ごせる。

こんな風に、明快なルールがたくさん紹介されている。


これはもう『わたしのウチには、なんにもない。』のゆるりまいさんの上を行くのではないか。
ゆるりさんは「いつかはトランクひとつで生活するのが夢」と書かれていたが、著者はすでにそれを体現している*3

最後の方に出てくるが、「必要十分テスト」として、旅行の時に必要だと思うものをスーツケースに詰める。この時、「家に残ったものはなくても生活できるもの」だという。


「片づけ本」のはずだが、実は収納に関する記述はほとんどない。ものが厳選されれば、収納に頭を悩ませることはないからだ。何しろ、スーツケースに全部収まるくらいしかものがないそうなので。

その代わり、意外に多いのが掃除に関する記述。ものが減れば掃除も簡単になるし、家もきれいな状態を保てていいことずくめだ。


確かに、この本で紹介されているは自分をよく知らないとできない。
その代わり、ぴったり合うルールを作れれば、これほど実践・維持がラクな方法もないだろう。
考えるのが好きな人には、「知的な楽しみ」になるかもしれない。


読む人を選ぶ本。自分で決めたい人には、片づけるいいきっかけになるはずです。
私のアクション:Gmailのアーカイブを活用する

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以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。※メモに関してこちらをご覧ください。

私たちがふだん使っているものについて、「これは何のためにあるのだろう」と、素朴な疑問を抱くことで、必要十分生活に必要なルールは磨かれる(P74)

トイレは入浴前に磨く(P76)

入浴前なら、いくらはねた水がかかっても気にならない。

服はローテーションで着る。ローテーションに回ってきて嫌な服は処分する(P86)

数は少なくても、自分がお気に入りの服を着ていれば、ハッピーになれる。

「インボックスゼロ」のメールシステム(P131)

受信箱のメールは次々仕分けをして、常に空の状態にしておく。
・ただのお知らせメール→読んだら「済」へ移動
・返事が必要なメール→その場で返事を書いて「済」へ移動
・予定のお知らせメール→カレンダーに予定を書き込んで「済」へ移動
・少し時間がかかる仕事→仕事のスケジュールに組み込んで「済」へ移動
・クレジットカードの支払い通知→それが来たタイミングで家計簿と照らし合わせて、変な引き落としがないか確認したら「済」へ移動
このようなルールを作って、受信箱をゼロにする。

この「済」の考え方がGmailの「アーカイブ」。

溜まり続ける録画は、「半年経ったら全部消す」(P145)

必要十分生活が軌道に乗れば、維持できる3つの理由(P174)

・ものが減っているので、必要十分な状態までリセットするのが楽
・必要十分な状態がわかっているので、片づけの目標が明確
・必要十分な状態から外れるとすぐに気づく

選ばなくていいことは一流の証(P176)

自分が選んだ「唯一の品」は一品料理のようなもの。つまり「うちはこれ一本でやっております」という店と同じ。
それさえあれば間違いなし、他には何もいらないという品。

*1:もともとは片づけられないタイプで、今の状態になるまでに5年かかっているそうです

*2:そのため、女性には勧めていません

*3:出かける時、大きな家具以外のものは家に残らないレベル…