見栄と財布を捨てて、自由になる50の方法
サンクチュアリ出版(2018/05/07)
¥ 1,296
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手ぶらで生きる。
見栄と財布を捨てて、自由になる50の方法posted with amazletサンクチュアリ出版 (2018/05/07)
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家族が借りてきた本。
タイトルもすごいし、著者は20代男性ミニマリストなので、究極にストイックな人かな?と思って読み始めた。
極端なやり方にも見えるが、根底にはしっかりした思想があり、面白く読めた。
◆目次◆
はじめに
<序>僕の始まりは「カネ・ミニマリズム」
第1章 暮らしを自由にする。
第2章 物を自由にする。
第3章 体を自由にする。
第4章 時間を自由にする。
第5章 思考を自由にする。
第6章 人間関係を自由にする。
おわりに
参考文献・ウェブサイト
著者経歴
- 家賃2万、月の生活費7万(※家賃込み)の「職業:ミニマリスト」って?
- 見栄を捨て、雑念を捨てる
- ミニマリストは自分を深く理解すればこそ
sibu2.com
裕福だった幼少期から、父親が自己破産して両親が離婚、一転苦しい生活も経験したという極端な経歴を持つ。
そして、現在は何と
今の僕は「職業:ミニマリスト」(P26)。
「ミニマリスト」という生き方を広め、啓蒙する活動のようだ。
そんな仕事で食べていけるの?とも思ったが、その辺はPhaさんと少し似ている気がする。
やりたいことだけをするために、他のものをそぎ落とす。それがミニマリストだからだ。
福岡県・北九州市にお住まいなので、生活費がやや抑えられるのはあると思うが、それでも家賃2万というのはすごい。
生活費の内訳もこの本で公表されているので、何にお金を使い、どこをカットしているのかがわかり、面白い。
決して貧乏生活ではないし、不便さを強いられているわけでも何かを我慢しているわけでもないのだ。
ミニマリストというと、「無駄なものを持たない」「無駄なお金を使わない」といったイメージがあるが、著者の考え方は少し違う。全方向にまんべんなくミニマルと言えばいいのだろうか。
カネ・ミニマリズム(お金)
モノ・ミニマリズム(物)
トキ・ミニマリズム(時間)
ヒト・ミニマリズム(人間関係)
コト・ミニマリズム(思考・行動)(P25)
僕がなくすべきだと思う雑念は、「お金」「時間」「空間」「管理」「執着」の5つ
1.お金…維持費が高い物、必要のないブランド品など「お金の不安を感じる物」
2.時間…コーディネートを悩ませる必要以上の服など「時間泥棒になる物」
3.空間…必要以上に広い家、余分なストックなど「スペースを奪う物」
4.管理…財布や身分証など、紛失すると困る「管理能力が強要される物」
5.執着…いらないプレゼント、過去の栄光など「未来への足かせとなる物」
これら5つの雑念を止める。できるだけ、頭の中で考えないで済む状態が「手ぶら」ということ(P161)。
衝撃的だったのは「それ、見栄じゃないの?」と言われたこと。
「あれを買わなきゃ。あれも食べなきゃ。もっと稼がなきゃ……」
それらの望みは、本当に実現したいものだろうか?
「人からよく思われたい」
「恥ずかしい思いをしたくない」
そんな「見栄」によるものではないだろうか?(P24)
確かに、人からどう見られるか、何か言われるんじゃないか、という不安はある。
たとえば、いつも同じ服を着ていたら「あの人あれしか持ってないのかしら」と陰で言われそう、と心配になる。
ところが、実際そんな生活をしている著者は*1、とても気に入って似合うものを着ているので「おしゃれさん」と思われることが多いのだそうだ。好きなものに絞ってお金をかけているので、「高級感漂う人」という評価も。
「みんなと同じが安心」「あの家がやっているからうちも」という考え方は実はあんまり意味がないのかも、と感じた。
そんな著者がミニマリストになるためにぜひやってほしいこととして挙げていたのが「好きなものを100個、ひたすらあげていくこと」。
好きなものリストを作るのだ。
そして、それに当てはまるものだけを残せばいい。
なぜなら、ミニマリストとは自分の「好き」に集中する生き方だから。
ミニマリストになることは、自分の「好き」を強調していく作業である。「好き」を選び取り、それ以外を排除することで、本来、自分が打ち込むべきコトに時間やお金を費やせる状況を作り出すこと(P225)。
著者の生き方そのものを真似することは私には無理だが、「ミニマリスト」という考え方を整理できて頭がすっきりした。
自分の要らないこだわりが明らかになります。ピンと来た方は読んでみてください。
私のアクション:1ヵ月いくらあれば生活できるのか、計算してみる
■レベル:破
次の記事は私の個人的メモです。興味のある方はどうぞ。※メモに関してこちらをご覧ください。
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*1:服装のスティーブ・ジョブズ化ですね