サブタイトルにあるように、この本はゆるりさんのモノとのつきあい方にフォーカスした1冊だ。
意外なこともいろいろあり、楽しく読めた。
◆目次◆
はじめに
第1話 妄想力のススメ
第2話 眺める時間
第3話 強いんですよ、物欲が。
第4話 失敗から学ぶ物欲セーブ術(1) 「本当の」お気に入りを見抜く
第5話 失敗から学ぶ物欲セーブ術(2) 理想の暮らしとなりたい自分像
第6話 真のなんにもない王はキミだ!?
第7話 わたしの誤算
第8話 ずっと捨て続けていくつもりなの?
第9話 長く使い続けたいと思うモノ
巻末企画 「いつか、トランクケースひとつで暮らしたい!」
目次を見て、びっくりした人も多いのではないだろうか。
実はゆるりさん、「物欲が強い」のだそうだ。欲しいものがいっぱいあるから、今までにもいろいろ買って失敗してきたという。
その体験を踏まえて、どんなつきあい方をしているのかが語られている。
アマゾンのレビュー(確か2冊目)で、「買って捨ててを繰り返して、この人にはモノを大事にする精神があるのか」といった批判レビューがあったが、それに対する正直な答がこの本だと思う。
「買っても要らなくなったら捨てればいいや」と思っていた時期もあったのだそうだ。
ところが、最近は強力なストッパーが登場。それは夫・つとむくんだという。
つとむくんは捨てるのは人一倍苦手。でも、その自覚があるからこそ、「ものを増やしたくない」気持ちが強いのだそうだ。最近では、物欲に流されて買ってしまいそうなゆるりさんにダメ出しすることもしばしばなのだとか。
強すぎる物欲と上手につき合い、厳選して長くつき合うために著者が取り入れた方法が「理想の暮らし、理想の人物像」を考えること。
イメージをより明確にするために、住まいやファッションの理想を雑誌などから切り抜いてスクラップしているそうだ。スクラップブックを見れば、欲しいものが理想のイメージと合っているかどうか判断できて買うのを思いとどまることもできるし、コーディネートしにくい服を見つけて処分するきっかけにもなる。
また、この本では以前から「趣味」と公言されていたモノのお手入れ方法も公開。靴とバッグが何より好きなゆるりさん、とてもていねいに使い、使用後はお手入れもされているそうだ。
前から興味があったので、とても参考になった。その方法はシンプルで専用のグッズはほとんど必要ないので、簡単に取り入れられそうだ。
「捨て変態」なのに、モノが捨てられなくなってきた、というゆるりさん。
読んでいて、モノとのつきあい方が変わってきたのだな、というのが実感できた。
次なる展開が楽しみ。
単なる「捨て本」ではないので、モノを大事にしたい人にもお勧めです。
私のアクション:「理想の暮らし、理想の人物像」を考えてみる
※この本のメモはありません
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