先月読んで衝撃を受けた『わたしのウチには、なんにもない。』の続編。
1冊目ほどのインパクトはなかったが、いろいろとヒントになることが書いてあった。
◆目次◆
巻頭カラー 捨てるコツ、片づけのルールを教えて!
はじめに
なくても暮らしていけるんです
第1話 捨てふんぎりのつけかた
第2話 代用品を考える
第3話 倦怠期のものは“隠す”か“磨く”
第4話 思い出のものはどうしてる?
第5話 もっと捨てたい!そんなときは…―K点越えの越え―
コラム:それでも捨てられなかったものたち~2つの矛盾する気持ち~
いざ!主婦のミカタ、家事裏技の心得
第6話 季節によって変化する捨て事情
第7話 切り替えスイッチの習慣
第8話 収納ワザ“開けてもキレイを目指す理由”
第9話 不便を楽しむ暮らし
第10話 防災のためのひと工夫
コラム:お掃除ノイローゼの解消法~私だってイヤな時があるんです~
家族と一緒にできること
第11話 拒否反応がなくなるとき
第12話 家族が片づけに協力してくれる
第13話 掃除は心を磨く修業!?
コラム:家族にとっての許容範囲~なんにもないは1日にして成らず~
「なんにもないぶろぐ」まいさんの片づけ整理術
この本のコンセプトは、巻頭のカラーページに書いてある。
担当さん(男性)が提案した、“捨てられない人”にとっては想像もつかない、捨てる時の考え方やテクニックに焦点を当てよう、というもの。
著者・ゆるりまいさんは、いったい何を考えて捨てているのか?がこの本で明らかになっている。
まず驚いたのが、「参考にした本は特にない」こと。断捨離本としてよく紹介されているが、ご本人は断捨離の本を読んで始めたわけではないそうだ。
また、何もないのがスッキリして落ち着く、というから禅の影響かと思いきや、これもブログ読者から聞かれて初めて知ったそうで、はじめはまったくの無関係。
自分の中からほとばしる思いだけで捨ててきたという。ある意味すごい。
意外だったのは「冷蔵庫は捨ての対象外」。スーパーで食料品を買うことに興味が持てないらしく、買い物はご家族の仕事。忙しい時は料理もお母様やご主人がするそうで、ご家族の趣味で買ったものが詰まっているので著者は例によって「ないものとして視界から遮断」しているらしい。
私にとって役に立ったのは、
- 捨てるかどうか考える時、常に「今」の自分に問いかける
過去でも未来でもなく、今現在の自分に聞く。
- 捨てる時は、何で処分することになったのかを考え、同じ過ちを繰り返さない
※著者の場合は、
- 理想のものが手に入らず、妥協して買ったもの
- 流行のもの
- よく考えず勢いだけで買ってしまったもの
- ついついコンプリートしたくて買い集めてしまったもの
は、不要になってしまうそうだ。
- 決断できないものは、隠すかひたすら手入れをして、愛着があるか確認する
- 「出しておいた方が楽」よりも「生活感を出さない」が優先
そして、2冊目でもポイントは家族にどう受け入れてもらうか。
より具体的な作戦がいろいろとあるので、家族が散らかしてストレスになっている人には役に立つと思う。
ちなみに、これを借りて来た家族に一番よかった点を聞くと
「カバンや靴が捨てられない、と書いてあって安心した。血も涙もない人かと思っていた」
だそうだ…。
著者はカバンや靴が大好きで、他のものと明らかにバランスがおかしいくらい所有点数が多いのだそうだ。
ただ、もともとは大きなカバンを持ち歩いていたのに、今はものを減らすノウハウを応用して、ほぼ小さなバッグですむようになったとか。私もすぐに荷物が増えるタイプなので、見習いたい。
先に出た方は著者の自分史みたいなものなので、それに比べてノウハウ中心の2がインパクトに欠けるのは仕方がないと思う。
「捨て」のモチベーションUPが目的なら先の本を、方法を知りたいならこの本がおすすめです。
私のアクション:ものに倦怠期を感じたら、手入れしてみる
※この本のメモはありません
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