「体温を上げる」健康法で知られる、石原結實先生の本。実は石原式の本を読むのは初めて。
先日読んだ『体が変わる!「きくち体操」』の巻末の広告で見かけ、「野菜だけで病気が治るのか?」と驚き、何が書いてあるんだろうと思い、借りて読んでみた。
野菜はこんな風にいいんですよ、という総論があるのかと思ったが、「食事の欧米化が病気の欧米化を招いている」という、従来の説の解説のあとは、それぞれの野菜の効用と民間療法が紹介されていて辞書のよう。
途中、「石原式基本食」が簡単に紹介されていて、その食事法をやっているという前提で、第4章はそれぞれの病気にどう対処すればいいのか、という詳しい解説になっている。
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【石原式基本食】(P136)
<朝食>
- 食べたくない人は食べない または、
- 水またはお茶 または、
- ニンジン・リンゴの生ジュースをコップ1~2杯飲む または、
- ショウガ紅茶を1~2杯飲む または、
- ニンジン・リンゴの生ジュースとショウガ紅茶をそれぞれ1~2杯飲む
<昼食>
- そば(ざる、とろろ、ワカメなど)にねぎと七味とうがらしをたっぷりかける または、
- 具だくさんのうどんにねぎと七味とうがらしをたっぷりかける または、
- ピザやパスタにタバスコを存分にかける
<夕食>
- アルコールを含め、何をどれだけ食べてもよい
*途中で空腹や口渇を感じたら、チョコレートや黒砂糖、黒アメ、黒砂糖入りのショウガ紅茶などで糖分をとれば、1~2分で空腹感や口渇が消える。
注)巻末に生ジュースやショウガ紅茶の作り方が載っています
石原式基本食はこれを見る限りそれほどむずかしくないし、くわしい理論などが必要なければこの本を読めば試せそうだ。
病気になるメカニズムなども、著者は東洋医学がベースになっているようで「血液の汚れが万病の元である」という自説を展開し、西洋医学との違いなども言及してある。
自然療法というか、病院だけに頼りたくない、自分でも何かやりたいという場合には入門書としていいかもしれない(その判断は各人でお願いします)。
私自身はこの本を読んで「これをやりましょう」とは思わなかったが、野菜に含まれる栄養素がくわしく書かれているので、予防的に参考にするのはいいかもしれない。
※この本のメモはありません