ネットで見かけた本。
野宮真貴さんと言えば、ピチカート・ファイヴの3代目ボーカリストで、一般的には「ピチカート・ファイヴのボーカル=野宮さん」のイメージだろう。私はデビュー直後・初代の頃が大好きだったので*1、このイメージにはやや不満もあるが、野宮さんがおしゃれでキレイで当時ファッション・アイコンだったことに異論はない。
そんな野宮さんも、もう50代後半だそうだ。
インタビューを読んで、今もまったくイメージが変わっていないことに驚いた。
そんな野宮さんが培ってきた「美人に見えるコツ」が惜しみなく開示されているのがこの本。
◆目次◆
はじめに
01 美人の雰囲気は自分でつくる。
02 鏡と光を味方につけて美人に見せる。
03 「おしゃれな人」には今からなれる!
04 メイクのポイントは赤い口紅と目元。
05 SNS時代の写真美人とは?
06 髪型が決める美人か否かの第一印象。
07 バストも気持ちも上げる下着の効用。
08 ハイヒールが大人の女性を演出する。
09 若い頃から変わらないと思われるカラダづくり。
10 いくつになっても「今がいちばんキレイ」と言えるために。
おわりに
本のタイトルはフランスのマダムが日常につけている赤い口紅を、日本の女性にもつけてほしい、という願いから来ている。
「大人の女性」のエレガントに欠かせない、という。
フランスのマダムたちがどうしてエレガントに見えるのか?実際にパリで観察してみると、彼女たちの多くは、素肌を生かしたナチュラルメイクに赤い口紅をつけることで洗練された雰囲気を醸し出しています。
つまり、ノーメイクに赤い口紅さえつければ、“手をかけてる感”も“きちんと感”も“若々しさ”も演出できてしまうのです。さらには“意志のある大人の女性”にさえ見えてしまいます。
(中略)
赤い口紅は女性の特権。
赤い口紅は女性のシンボル。
赤い口紅は女性の誇り。
すべての女性は決して目立たないように生きてはいけません!(P4-5)
野宮さん、フィトテラピーの勉強もされ、オーガニックのブランドで口紅のプロデュースもされたそうだ。
ただ、年末に読んだ『周囲がざわつく自分になる 必要なのはコスメではなくテクニック』*2とはまったく逆のことが書いてあり、続けて読むとちょっと混乱する。
野宮さんはフランスのマダムをお手本に、コンシーラーで気になるところはカバーし、ベースは厚塗りしない。口紅で華やかさを出すやり方。
これに対し、長井かおりさんは「顔色をよくするのはチークだけ!」と力説、赤い口紅は勧めていない。ベースには手をかけるが、コンシーラーはプロが使うもの、なのでNG。
しかも、長井さんは「いくつであってもキレイに見えるメイク方法はひとつだけ」という考え方なので、年齢によって何かを変えることはまったくないのだ。ううむ。
まあ、この辺はいろいろ試しながら自分に合うものを取り入れればいい、と割り切るしかないか。
この本ではメイクだけでなく声、ファッション、体型などあらゆる面で“美しく見せる”方法を教えてくれる。
野宮さんご自身は、自分は雰囲気(モード)美人だと書かれていた。生まれつきの美人ではない、という。
でも、努力と工夫で雰囲気美人になることは可能だというから心強い。つまり、「世の中に不美人はいない」ことになる。
誰でも心がけで美人になれるのだ。
新鮮だったのは「写真の写り方」と「照明を味方につける」。こういうのは、やはり一般人にはあまりない発想だ。ちょっとした心がけで、ずいぶん変わるそうなので、ぜひ試してみたい。
体型も見た目も若い頃とは変わっていく。それを否定するのではなく、美魔女に走るのでもなく、受け入れながらも美しく見える方法を工夫する。
そういった「無理なく、長く続けられる」方法がいいなあと思う。
クスッと笑えるユーモアあふれる文章も楽しい。年齢といった重くなりがちなテーマも楽しく読める。
「雰囲気美人」になれるヒントがいっぱいです。
私のアクション:「家から一歩出たらそこはステージ!」と思う
■レベル:守
以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。※メモに関してこちらをご覧ください。
life.yasuko659.com