睡眠とは脳にとってアクティブな時間(P6)
脳にとっては休息のために眠るのではなく、昼間とは違った働きをするために、睡眠という活動にシフトチェンジしている。
睡眠時間が短いと、疲労度が高くなる(P18)
最適な睡眠時間は人によって違う(P20)
重要なのは「自分には何時間の睡眠が必要で、それによって仕事で最高のパフォーマンスを発揮できる」という意識を持つこと。
疲労は脳のアラーム(P53)
「疲れたから眠る」「夜になったから眠る」と考えがちだが、実際は脳が疲労を感じて睡眠欲求をしている重要なアラーム。
記憶したいものを朝起きてから「復習」する(P93)
朝の脳はブランクスレート状態(睡眠中に記憶が整理され、まっさらな状態)になっている。
このブランクスレート状態で復習をすることによって、脳の記憶を司る海馬がフレッシュな状態で記憶の定着を強化してくれる。
スリープ・アスリートになろう(P125)
スリープ・アスリートとは、脳と身体のコンディションを整えるために、「睡眠も仕事のひとつ」という高い意識を持つこと。
就寝時間から逆算しながら、仕事を超スピードで片づけるというマインドを持つことで、スリープ・アスリートの資質が養われる。
眠れない時は「デフォルト・ネットワーク」を活性化させる(P130)
寝つきが悪い時は、ベッドの中でも静かに目を閉じてぼーっと頭の中を空白にするように心がけている。
それだけでも、脳のメンテナンスがある程度行われる。
このような無意識・休息時に働く脳回路の働きが「デフォルト・ネットワーク」。
デフォルト・ネットワークは、何も考えない時にこそ活性化している。脳のアイドリング状態に一番活発に働く。
昼間の眠気はランチとは無関係(P157)
深夜2-4時がもっとも眠気が強くなる。その次に眠気が強くなる時間帯は、午後2-4時。
この時間に眠くなるのは自然のリズム。前日の睡眠不足や、ランチが原因ではない(食べなくても眠くなることが過去の研究で明らかになっている)。
仮眠の目的は脳を休ませるためであり、身体を休ませることではない(P161)
気持ちよい姿勢で眠らない。
短時間で眠りにつけない場合は、目をつぶっているだけでも脳は休まる(P161)
この時大切なのは、「脳がゆっくり休息を取って回復してきている」という意識を持つこと。
仮眠から覚めたら、「起きたサイン」を出す(P162)
一度席から立って太陽の光を浴びたり、軽いストレッチなどをして、「よし、スッキリ起きたぞ!」と脳にしっかりと「起きたサイン」を出してやる。