毎日ゴキゲン♪の法則・スピ編

これからは「自分ファースト」で

M-1グランプリを見てみた

お笑い文化圏である関西在住なのに、お笑い指数はかなり低い我が家。私の場合、子どもの時に福岡に住んでいたから、というのもあるかもしれない*1が、それ以上に持って生まれた嗜好だと思う。同世代で「ひょうきん族」を一度も見たことがないのは私くらいのものだろう。

そんな私がなぜ急に生まれて初めてM-1グランプリなんて見たかと言いますと、それはひとえにファンの某フランス語の先生がたびたびブログでこの話をされていたからだ。先生がご自身のブログで繰り返しM-1の話題に触れ、「優勝は○○だ!」と宣言していた上に苦手なコンビもある、と書かれていたので、ふと「好き嫌い」の基準は何だろう?と思ったのだ。それで見てみる気になった。でも、ベッタリ見るのは疲れるので、おおよその見当をつけて敗者復活の最終組が出てきて、最終決戦に進む3組がわかるくらいの時間にTVをつけた。おお、先生一押しのコンビがちゃんと決勝に残っている。

というわけで、ファーストラウンドで敗者復活のオードリー、最終決戦で下馬評最有力のナイツと先生オススメのNON STYLEをそれぞれ見た。結果的に私の好みも先生と一致し、先生一押しのNON STYLEが優勝だったのでめでたしめでたしだったのだが、いろいろと疑問も残った。


そもそもお笑いに優劣がつけられるのだろうか?という話(これはただの素人が感想を書いているだけなのでご了承ください)。審査員はお笑い界の重鎮7名だったが、採点結果にもはっきり好みが出ていて、評価が分かれる場合が(私が見たちょっとの間にも)あった。最終決戦に残った3組はそれぞれ全くカラーが違い、単純に好みでしか評価できないんじゃないの?と思った。明確な基準がないものを戦うのは、スポーツなどのはっきりした結果で戦うものと違い、さぞ大変だろう。

私がNON STYLEを一番面白いと思ったのは、ちゃんとコンビがかみ合う漫才が好きだからだ。一方がずっとボケ続ける漫才は好きじゃないのだ。それだけ。
視聴者が好き勝手言うのはいいが、M-1はすべてのお笑い芸人の夢の舞台であり、優勝するかしないかで人生が変わっちゃうくらい大きなもの(らしい)。たまたまM-1の前の決勝進出の8組を追うドキュメンタリーも見ていたので、ここまでM-1に賭けられる情熱もすごいと思ったが、その基準が審査員の主観ひとつ、というのは辛すぎないんだろうか。まあ、以前視聴者の点数を加味していた時もとんでもない結果になったらしいので、これがベストの採点方法なんだろうけど。

先生には申し訳ないけど、たぶん来年は見ないと思います。面白さより辛さの方を強く感じてしまった。

*1:福岡でも吉本新喜劇は放送されているので父が必ず見ておりました