毎日「ゴキゲン♪」の法則・暮らし編

「暮らし」をみがく読書日記。今の関心は健康的な食べ方、質のいい睡眠、時短家事です。

ためない習慣を身につけて、生活の自由度を上げよう☆☆☆

ためない習慣
金子由紀子
青春出版社(2014/08/23)
¥ 1,436

かなり影響を受けた『持たない暮らし』の金子由紀子さんの新刊。家族が借りてきたが、私にとってもタイムリーな本だった。


◆目次◆
はじめに
第1章 「ためない」と、人生が好転する
第2章 習慣作りの基本ルール
第3章 暮らしの悩み別 習慣作りのコツ
 片づけ・掃除
 洗濯・炊事
 時間の使い方
 心の問題
第4章 挫折グセを繰り返さないために
第5章 習慣の力で人生を楽しもう
おわりに


新鮮だったのは、冒頭の“習慣には2種類ある”ということば。

 失敗を重ねるうちに、習慣には実は二つの種類があるのだ、ということが、少しずつわかってきました。努力の蓄積がそのまま成果に反映する「積み上げる習慣」と、目の前にある問題を取り除き続けることで身につく「ためない習慣」です(P4)。


普通、人は努力して、今までできなかったことができるようになる「積み上げる習慣」ばかりに力を注ぐ。金子さんもそれに熱心に取り組んできたそうだ。でも、何かスッキリしなかったという。
人生にまず必要なのは「ためない習慣」、つまり“マイナスをゼロに戻す”習慣だったのだ。


家事で言えば、「台所の流しにある食器をすべて洗い、食器棚に戻す」作業や、「洗濯物をたたんでクローゼットや引き出しにしまう」作業。仕事なら「使い終わった資料を棚に戻す」や「PCデスクトップの書類アイコンを所定のフォルダに移動させる」などが当たるだろうか。

「積み上げる習慣」に比べて地味で、結果も目に見えにくい。でも、私が今いろんな面で滞っているのは、「ためない習慣」を身につけていないからだ、ということがよくわかった。
習慣にすることで、無意識にできるようになる。その結果、「積み上げる習慣」も身につきやすくなるのだ。


意外なのは、実は金子さんも以前は片づけが苦手だったそうだ。
「何かを習う時は、苦労して身につけた人から学べ」という説がある。深く考えなくてもスイスイできた人は、つまずく人がなぜつまずくのか、どこがむずかしいのかが理解できないので、他人にうまく説明できないことが多いからだ。
その点、金子さんはどうやってダメな人からできる人になったのか、ご自身の経験がある。だからできない人にも優しいし、できるためのポイントが的確だ。

また、金子さんが一度は片づけられるようになったのに、その習慣がなくなりかけたのは出産する頃だったという。その原因も詳しく書いてあるので、出産・子育てで片づけにつまずいた人や、ひとり暮らし・結婚など人生の節目でうまく行かなくなった人には特に役立つと思う。


第3章は多くの人の悩み別に解決策が載っていて、章の最後には「ためない暮らしを作る100の習慣」というリストがある。
どこから手をつければいいかわからない、という人は、このリストを順番にやっていくのもよさそう。

私は、「悩みをブレイクダウンする」(大きな習慣を一気にやろうとせず、小さく分けてひとつずつ身につける)ことと、上手く行かない時は自分を責めずにシステムを変えられないか考える、という2点が大きなヒントになった。


また、「“ためない習慣”はピアニストやスケーターがやる基本練習のようなもの」という考え方は発見だった。

 ピアニストの指が鍵盤の上を、スケーターが氷の上を自由自在に動けるように、私たちもこの小さな生活の中で、自由自在に動けたなら、毎日はどんなに輝くでしょう!(P39)


ピアノを習っていた子供の頃、弾きたい曲を自由に弾くために指の訓練が要るから、と面白くない反復練習をひたすらやらされたことを思い出した。
フィギュアスケートには、昔コンパルソリー(規定)という種目があった。今は廃止されたが、町田樹選手が昨シーズン躍進した秘訣はコーチにこれを一から教わったからだ、と聞いたことがある。
マイナスをゼロにするだけでつまらない、と思いがちだが、基本練習だと思えば、違う気持ちで取り組めそうだ。

金子さんの他の多くの本と重なる部分もありますが、「ものを減らす」に抵抗がある人は、この本から読むとよさそうです。「滞っている」実感のある人はぜひ読んでみてください。
私のアクション:うまくいかない時は、システムを見直す
関連記事
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以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。※メモに関してこちらをご覧ください。

「生きるのがラクだなー」と感じるようになったのは、毎日同じことを繰り返すようになってから(P27)

余計な力が要らないため、心身ともにラクだし、毎日楽しい。

単調な毎日こそが、自分を確実に成長させてくれると眼に見えて実感できるし…自分自身をコントロールできているという喜び。

意志の強くない私が、習慣作りや習慣の修正に成功したのは?(P43)

それは、いつも次のような時。
・気負わずに始めた
・一度の負担をできるだけ小さくした
・やることをなるべく単純にした
・小さな成果がすぐに出た
・完璧を目指さなかった
「意気込み過ぎず小さく始めて、続けるうちにすぐ小さな結果が出て、続けること自体が面白くなった」時が、いちばん習慣が定着し、長続きした。

習慣を「ブレイクダウン」する(P48)

例)早起きしようとしてもできない時は、もっと小さな習慣にブレイクダウンできないかやってみる
「朝、○時に起きるためにはどうしたらいいか?」
・今までより○分早く寝る
・就寝時間が変わって寝つけないなら、安眠のために、前の晩の食事を、消化のよいものにする
・毎朝の目覚まし時計のアラームを「強」に変える
・晩酌を控えるようにする
・翌朝すぐに起きて行動できるように、着替えなどの準備をしておく
・寝室が暗くてもすぐに行動できるように、手元に照明を補う
…早起き以前に、これらの「改善しておくべき小さな習慣」がたくさんあったかもしれない。分解後の小さな習慣をそれぞれ2週間かけて身につけていけばよい。

ひとつ変われば、10変わる(P55)

ひとつできるようになると、不思議なことに、今までできなかった他の3つ、4つあるいはもっと多くのことが、以前より楽にできるようになる。
著者は「朝食のお皿を洗う」になかなか取りかかれず、朝にやるべき他の家事までダラダラ終わらなかった。
お皿洗いがスムーズに処理できるようになると、他の家事まで、まるでつられるようにできるようになった。

習慣は、ジグソーパズルのピース(P59)

目標が1枚の大きなジグソーパズルだとしたら、ひとつひとつの習慣は、パズルのピースの1個のようなもの。1個はまるたびに、パズルは完成に近づく。

準備が肝心(P60)

自分が陥りそうな落とし穴を先回りして埋めておく。「ここまでやっておいてあれば、あとはもうやるだけ」というところまで準備しておくことで、自分の「やりたくない言い訳」「やらない理由」をつぶしてしまう。
つまり、自分のために下ごしらえをしておいてやり、お膳立てをしておいてやる。

何かやるなら、前の晩から始めると上手く行く(P62)

明日は明日から始まるのではない。明日は今日、すでに始まっている。

不健康な癖はこう考えて改善(P66)

「やめなかったら治療費がかさむ→やめられたら費用が浮くので、好きなものが買える!」
ある作家さんが、禁煙し、たばこ代を貯金していったら、毎年海外旅行に行けるようになった、というエピソードを応用。

努力してもなかなかできない習慣は、自分自身ではなく環境・システムを変えてみる(P80)

長年悩んでいる問題があれば、問題点を洗い出し、やり方を自分にもできることに変えることで成功に近づく。

「忙しい毎日にも、気持ちが落ち着く家事をがんばりすぎずにやる」には、「こだわりのある家事はていねいに、その他は簡潔に」とメリハリをつける(P104)

小さなゴールを設定する(P183)

もちろん、最初のゴールは2週間目。たとえ3日坊主を繰り返しても、トータルで2週間、習慣を継続することを、まず最初の目標にする。
その次は1ヶ月、つまり「2週間×2」が終わった時。さらに、次のゴールは「3ヶ月」。
2週間、1ヶ月、3ヶ月のゴールには、それぞれ「小さなお祝い」をするのもよい。
自分へのご褒美は3ヶ月後に取っておき、2週間、1ヶ月は「○○断ち」をして、達成したら解禁にするとメリハリがつく。

ためない暮らしを作る100の習慣

41 「ながら掃除」を習慣にする(P146)
掃除は単調な作業だが、片づけよりも「判断」が少なくて済むので、他のことと並行してやりやすい。おしゃべりや長電話、録画してあるドラマや映画の視聴、英会話の勉強などと一緒にやると、気も紛れ、思いがけなく早く終わる。

85 寝る前に、翌日の計画を立てておく
1日を有効に使えるかどうかは、明日の準備にかかっている。寝る前の数分でいいので、簡単に翌日の計画を立て、シミュレーションをしておくようにしよう。やることと順序が決まっていることが、1日の流れをスムーズにしてくれる。