アマゾンで片づけ関連の本の情報をチェックしていた時、下の「こんな商品も買っています」一覧に出ていたのが知るきっかけ。
「玄関から片づけてどうなるんだろう?」と思って図書館で何となく調べたらすごい予約数。これは何かあるのでは、と思って借りてみた。ずいぶん待ちました。
文庫なので読みやすかった。
◆目次◆
はじめに…玄関に、住んでいる人の顔、その家の質が見えます
第1章 家で最も大事な場所。それが「玄関」です
第2章 まずは「玄関だけ!」をやってみよう
第3章 玄関がきれいになったら、リビングとキッチンも片づいた!
第4章 散らかし方でわかる!タイプ別整理・収納のコツ
第5章 片づいた暮らしが、自分を変える
第6章 リバウンド知らずの、ちょっとしたヒント
おわりに
著者は札幌にお住まいの整理収納アドバイザー。前職は「リフォーム雑誌の編集長」という、変わり種だ。
やはり、仕事柄たくさんのお宅を訪問し、リフォーム後も片づかない家が多いと感じたのが、今の仕事を始めるきっかけになったという。
タイトルからわかる通り、「場所別派」の本だ。
なぜ最初に玄関かというと、スペースが小さく、そこに置くべきモノも絞りやすい、もっとも取り組みやすい場所だからだそうだ*1。
まず、玄関にある不要品を整理してすべて納めたあと、毎日靴を下駄箱に片づける。出しっぱなしにしない、という状態を2週間続ける(2週間でだいたい習慣化されるので)。
すると、不思議にステップアップできるのだそうだ。そこで、玄関→リビング→キッチンと範囲を広げられる、というしくみ。
当たり前のことが、当たり前に書いてある、という印象。
淡々と書いてあるので、最初は建築士さんなど、理系の方かと思ったくらいだ。
片づけられないタイプ別のポイントもまとめられているし、コラムで「片づけられない人の口グセ」を次々と論破していくところも、退路を断たれて、不思議に「やらないとなぁ」という気持ちにさせられる。ただし、断捨離のような恐怖感もないし、追い詰められるような威圧感もない。
一番印象に残ったのは、たくさんのお宅を訪問するうちに、ローンを返せるかどうか判断できるようになった銀行マンの話。
ここは完済できないだろうな、と思うのはやはり、玄関までモノがあふれているお宅だそうだ*2。
こういう、よく読むと実は怖いエピソードがあちこちに出てくるのだ。
テンション高い本*3は苦手な人、「ときめくかどうかなんてわからない!」という人にはいいかもしれません。
アマゾンの評価は真っ二つに分かれているので、読む人を選びます。他の本では動けなかった、という人は読む価値ありです。
私のアクション:自分が散らかしやすいモノの傾向を見て、対策を考える
■レベル:守 どちらかというと、「片づけ偏差値」が低めの方によさそうです。
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