母が家で「難しい本禁止」「絵本のみ許可」と怖い顔をしているので、「これならいいでしょ」と思ったのだ。たかぎさんの本は漫画+エッセイだから、絵本みたいなもの。
マラソンシリーズ(と勝手に命名)よりずいぶん前の本で、絵も内容もかなりほんわかしている。私はマラソンシリーズに出てくる担当・加藤さんのファン*2なのだが、この本は出版社が違うので当然のことながら加藤さんは出てこない。ちょっと残念。
この本はたかぎさんの今までのいろんな経験で「はじめてだったこと」が書かれている。高校時代の初めてのアルバイトや初めての徹夜、初めてのマクドナルドに回転寿司。
どれもこれも「あるある」「わかる」という話ばかり。さらに、たかぎさんのご両親はなかなか味のある人たちなので、これがまた面白い。
10代の頃の話はもちろん、小学生の時のバレンタインや、さらに小さい初めての迷子など、すごい記憶力だなあ、と感心してしまった。
どんな経験でも、「初めて」は強力だ。いつの間にか慣れてしまって、ただ淡々とこなしてしまうが、こういう新鮮な感動もあったなあ、としみじみ。
もちろん、ただ笑いながら読んでも楽しめる本ですよ。
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