毎日ゴキゲン♪の法則・スピ編

これからは「自分ファースト」で

[読書日記]免疫力をあげる最強の食事術☆☆☆

※Kindle版はありません

家族が借りてきた本。白澤先生といえばアンチエイジングに関する著書を多数出している医師。
タイムリーだし、面白そう、と思って読んでみました。

広く浅く、まとめたようなタイプの本でした。


  • ポイント1 塩は体にいい?
  • ポイント2 大切なのは油のバランス
  • ポイント3 ゆっくり食べよう



◆本の目次◆
はじめに
序章 ウイルスにも負けない強い体を作る食事術
第1章 免疫力を高めて疲れない体を作る
第2章 老いを防いで免疫力をアップさせる食事術
第3章 免疫力を高めるための体質改善法
第4章 免疫力アップのカギ!「腸」が喜ぶ食事術
巻末資料 免疫力をあげるおすすめ食品図鑑

こんな本です

出版は昨年の4月。「免疫力」とは新型コロナウイルスに対するものだと思われます。

Amazonのレビューに「巻末の参考文献がすべて著者本人の本」というのがありました。
確認したら確かにご自分の名前の出ているものばかり*1
よく見るとこの本は「白澤卓二監修」と、監修が小さい字で書いてあります。

推測ですが、参考文献に出ている本をまとめたものではないでしょうか?


健康の常識は日々変わるもの。自分の知識の再確認とブラッシュアップを目的に読みました。
個人の観点で「面白い」「役に立ちそう」と思ったところをご紹介します。

ポイント1 塩は体にいい?

減塩が叫ばれるようになったのはごくごく最近、と著者は言います。

日本は塩の摂取が欧米に比べて多いのは確か。
しかし、日本は減塩する前から長寿国です。
ここから、「日本人は塩を必要としている」と考えられます。


高温多湿の日本では汗で失われやすい。
また、日本ではもともと植物性食品を多く摂っていたため、カリウム摂取が多い。カリウムはナトリウムを排出する働きがあります。
医師の指導もなく、やみくもに「健康にいいから」と過度な減塩をするのは危険。

この本によると、塩分が不足することで、逆に脳卒中や心筋梗塞のリスクを高めてしまうそうです。


「健康の常識」は、時代によって変わります。正しいと言われていたものが否定されたり、その逆も。
鵜呑みにするとあとで大変なことになったりするので、リテラシーとして「こういう説もあるんだ」と知っておくのは大切です。

ポイント2 大切なのは油のバランス

油は大きく2種類に分けられます。わかりやすく書くと

  • 陸の油…肉類、サラダ油など(アラキドン酸を多く含む)
  • 海の油…青魚など(DHA、EPAを多く含む)

健康のため魚を食べる人は増えましたが、「陸の油」も多ければ油の摂取過多になるのは同じ。

「そこまで大量の肉は食べていないはず……」と思う人であっても、揚げ物やスナック菓子、加工食品などをたくさん食べていれば同じようにリスクが高まります。それらに使われるサラダ油やコーン油など植物性の油は陸の油の一種ですから、やはり過剰摂取(116)

週に何度か魚メニューを選択しても、フライだったり、肉やドレッシングのかかったサラダといった副菜をつけていれば差し引きゼロ!
「植物油なら大丈夫」と考えがちですが、お肉と同じチーム。トータルで考えた方がよさそうです。

ポイント3 ゆっくり食べよう

「何を食べるか」も重要ですが、同じくらい「どう食べるか」も大切。
ポイントをまとめました。

■よく噛んでゆっくり食べると、満腹感が得られて食べ過ぎを防げる

  • 目安はひと口30回噛む
  • よく噛むことで分泌される唾液が消化を助ける
  • よく噛むと口の周りの筋肉が鍛えられ、たるみやほうれい線の防止に

■血糖値の急上昇を防ぐために、食べる順番も重要。野菜→肉・魚→炭水化物という順に摂るとよい

理想は、野菜を食べて10~20分経ってから炭水化物を食べ始めるような時間配分(22)

■老化を防ぐ長寿遺伝子は一定のカロリー制限をすることで活性化される

  • アカゲザルを対象に行われた調査。満腹になるまでエサを食べていたサルたちは、腹7分目のエサを与えられていたサルたちよりも老化が顕著で死亡率が高かった
  • 60歳までは腹7分目、それを過ぎたら腹8分目が目安*2



まとめ

タイトルに惹かれて読むと、ガッカリするかもしれません。
他のレビューでも見かけましたが、「免疫力」に関しては、これといった内容がないからです。
「免疫力をあげるには、健康的な食生活をするのが一番」みたいな。


多数出ている白澤さんの本のダイジェストが読めると割り切って読めばまあいいかな、という感じ。
これは私が借りて読んだからだと思います。


ここでは紹介しませんでしたが、著者のすすめるケトン式ダイエット(糖質制限の一種)や、ココナッツオイルについても詳しく載っています。

購入は、ぜひ内容を見てからご検討ください。
私のアクション:ゆっくり時間をかけて食べる
■レベル:守 




次の記事は私の個人的メモです。興味のある方はどうぞ。※メモのスタンスはこちら
life.yasuko659.com

*1:参考文献14冊のうち、著書は12冊。残り2冊は著者は別の方ですが1冊は翻訳者として、もう1冊は監修者としてお名前がありました

*2:年齢とともに消化吸収力が落ち、低栄養になりやすいため