毎日ゴキゲン♪の法則・スピ編

これからは「自分ファースト」で

おしゃれになるには「制服」を持とう☆☆☆☆

ネットで知った本。
「基本アイテム」と「その時のトレンドを取り入れるアイテム」を、「白いごはん」と「おかず」にたとえた表現が新鮮だったのと、著者・マダムHこと佐藤治子さんの写真がカッコよかったので読んでみたいと思い、図書館で予約した。
最近読んだ中で、一番ピンと来たファッションの本だった。


◆目次◆
第1章 おしゃれの基本は、普通の服をキレイに着ること
第2章 自分のサイズを知る
第3章 大人のパーソナルスタイルの作り方
第4章 マダムH流「自分の制服」の作り方
第5章 マダムH式・お買い物の極意!

著者は1947年生まれ。英国ブランドアパレルのデザイナー、ディレクターを長年続けてきたそうだ。
さらに、近頃は「死蔵されている昔の服を、今もおしゃれに着こなしてほしい」という気持ちでお直しサロンもスタート。
その長年の経験から、大人のファッションをアドバイスしてくれるのがこの本だ。

著者はふだん、自分はこれ、と決めたスタイルを着ることが多いそうだ。
ご主人の病気をきっかけにライフスタイルを見つめ直した時、服とのつきあい方も変わったという。それまでは仕事柄、流行っているものは全部着る、というくらいファッションにお金も時間も注いでいたそうだが、必要なものはそれほど多くない、とほとんどのものを処分。
今では基本の組み合わせを「制服」と呼んでいる。

 素敵に見えて、実用的で、これさえあればいつでもどこでも大丈夫。制服のように何も考えずパッと着られる、そういう服が決まっていると、毎日がとっても楽なのです(P122)。

そんな風に、それぞれが制服=パーソナルスタイルを作ることを提案してくれる。
基本アイテム「白いごはん」に、スパイスとなるアイテムを足すのが著者の考え方。
基本アイテムは長く使えるのでいいものを選ぶ。

――うーん。これは「コンサバ」ではないのか?地曳さんが「もう古い」「ババ臭くなる」と言う前時代の考え方ではないのか?
コンサバでもいいんだろうか。

スカーフ=バブルとあっこたんの娘さんは切って捨てていたけど、大好きなエルメスのスカーフ、まだ使ってもいいんだろうか。
カジュアルじゃなくても許されるんだろうか。


個人的にはこういう考え方が好きで、しっくりくる。ごはんとおかずのバランスもわかりやすくていい。
ベーシックでいいものを大切に着ると落ち着く。すべてを2~3シーズンで処分する、と考えると悲しい気持ちになる。


でも、元高校生の素人さんの意見はともかく、細かく見ていけば地曳さんと書かれていることはそんなに違わないのだ。

自分のサイズを知り、自分に合うものを選ぶ。
今のうちにワードローブを減らし、身軽になっておく。
下手に若い人向けの服に手を出さない。体型カバーに走らない。

ご自分のファッションにはちょっとロックテイストを加えるのが好き、というところまで同じ。
しかも、おふたりがどちらとも、自分の提案するイメージを体現しているのが「夏木マリさん」だと書いている…。
言葉の表現方法が違うだけ?
デザイナーとスタイリスト、という職業観の違いなのだろうか。


先日、地曳さんが50代、60代の女性のコーディネートを提案する記事を見たが、確かにフワフワてろてろというか、とくに上が柔らかい感じで「ああ、これがニュアンストップスというものか」と納得した。
マダムHのワードローブは写真で紹介されているが、もっとカチッとしたものが多い。
そこが違いと言えば違いかもしれない。

服だけではなく、“その服が似合う体型を維持する”ことにも言及していて親切だと感じた。
10年着るには、10年同じ体型を維持するのが前提なので。


結局は自分が着ていて気分がいいものが一番なのではないだろうか。私はマダムHの提案するファッションの方が好みなので、10代に「バブル!」と罵られても、「悔しかったら似合う大人になれば?」と返して颯爽と生きていくことにする。

この本は40代に向けて書かれているので、そのくらいの方はちょうど読むタイミングが来ています。
私のアクション:ワードローブを見直し、ベーシックなものを買い足す*1
■レベル:守 

※この本の内容をまとめた記事が出ています
toyokeizai.net



以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。※メモに関してこちらをご覧ください。
life.yasuko659.com


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読書日記:『50歳、おしゃれ元年。』※地曳いく子さんの本

*1:まずはジャケットから