声を出す時の姿勢で最も大切なのは、つねに丹田を意識すること(P38)
丹田が意識できない人は、「お腹を引っ込める」。すると自然とヘソの下あたりに力が入り、丹田が意識しやすくなる。
読書と朗読を組み合わせる(P127)
イギリスのサセックス大学の研究によると、「わずか6分間の読書でも、副交感神経を優位にして心拍数を下げ、60%以上のストレスを発散する効果がある」とされる。
読書しながら、途中で気に入った箇所を1~2分間朗読するとよい。
池上彰さんの語り口は朗読の参考になる(P142)
大事なところではしっかり間を開け、難しい単語は思い切ってゆっくり大きな声で発音するなど、まさに緩急自在。上手な抑揚のヒントが見つかる。
お腹から大きな声が出せるようになると、高い声も出せる(P156)
小さいひそひそ声では、どうがんばっても高い声は出ない。小さな声では低い声しか出ない。
(中略)
エイジングすると、高くても「ミ」くらいの音程で声を出しがちだが、「ファ」か「ソ」を出すことを心がけると声帯がトレーニングされて薄く伸びるようになり、高い声が出せる。「カウント発声」の時に「ファ」か「ソ」で発声するようにする。
声の高さもTPOで使い分ける(P162)
高い声が出せるようになっても、仕事で悩みごとの相談に乗ったり、プライベートでシリアスな話をしたりする時には、高めの「ソ」ではなく「ド」か「レ」の低めの声で対応する。シリアスな場面で高い声を出すと、相手の気分を害する場合もある。
声帯と粘膜を守る3つのポイント(P166)
1.喉が乾燥しないように保湿、保温する
2.質の高い睡眠をとる
3.のどに悪いものを避け、のどによいものを摂る
のどに悪いもの=アルコール、カフェイン飲料、煙草、刺激物
のどにいいもの=のど飴、豚骨スープ