毎日「ゴキゲン♪」の法則・暮らし編

「暮らし」をみがく読書日記。今の関心は健康的な食べ方、質のいい睡眠、時短家事です。

認知症、もう怖くない☆☆☆☆


それでも薬剤師は薬を飲まない』の後ろに広告が出ていて、目に留まったのが『医者は認知症を「治せる」』という本。
認知症が治せる?そんなことがあり得るのか?」と興味が湧いたので、図書館にあるか検索。
こちらの新書は残念ながらなかったが、同じ著者のこの本が借りられた。

マキノ出版なので、正直なところ半分くらいはマユツバと思って読んだのだが、かなり信頼できる内容だと感じた。


◆目次◆
はじめに
第1章 認知症は治せる
第2章 ここまでわかった認知症の正体
第3章 認知症治療のカギを握るレビー小体型認知症とは
第4章 認知症を治せる医師の見つけ方
第5章 認知症を治すコウノメソッドのすべて
第6章 認知症が治った! 驚異の症例報告
おわりに
全国コウノメソッド実践医リスト
参考文献

著者の河野和彦先生は、ご自身は名古屋で認知症専門のクリニックを開かれている医師だ。出版当時(2011年)でこの道28年、ご自身の経験から認知症は治せる、と断言している。
また、その経験を「コウノメソッド」としてまとめ*1、医師に広める活動をされている。


認知症についてくわしくまとめられているので、認知症の入門書としてとてもわかりやすい。
中でも特筆すべきなのは「レビー小体型」という、アルツハイマー型とは違う認知症についてていねいに解説されていること。
私はNHK「ためしてガッテン」(当時)でその存在を知ったが、実は名前は知っていても、正しく判断・治療できる医師は少ないそうだ。

というのも、パーキンソン病とは兄弟のような疾患のため誤診が多い上、パーキンソン病から移行するケースもあるそうだ。
また、レビー小体型で重要なのは、薬が効き過ぎる「薬剤過敏症」という特徴だ。薬の量には注意が必要で、本来減らすべきところを、医師が知識がないため逆に増やしてしまい、症状が一気に悪化するケースが増えているという。

こういった細かい注意点をあきらかにしてくれるので、患者や家族は注意すべきポイントがわかる。


もうひとつの特徴は、徹底した「患者や家族の側に立った治療方針」。いい病院の選び方や、医師に何をどうお願いすればいいのか、医師に見せるためのシートまで用意されている。また、効果的な受診方法も教えてくれるので参考になる。

ただ、この本はおそらく「認知症の知識がそれほどない」医師も読者対象になっているため、一般の人にとってはむずかしいところもある(あくまで一部です)。
河野先生の他の著書を見ると、タイトルで判断する限り、この本(と上に挙げた新書)がもっとも患者向けだと思われる。
薬の選択や投与量の加減の話など、専門的すぎるところは読み飛ばしても大丈夫。全部読まなくては、と思うと辛くなるので、そこはななめ読みで充分。


この本では、実際の症例が写真入りで多数紹介されているので、効果は一目瞭然だ。
率直に言うと「治る」は多少大げさかな、と思うが、患者が自分らしさを取り戻し、いきいきと生活することは充分可能だといえる。患者が元気に生活できれば、それは家族の負担が減ることなので、家族にとってもありがたい方法だろう。


自分の経験から言っても、病気が治るかどうかは、いかに正しい情報にたどり着けるかにかかっている。
常識とは違う説でも、先入観を持たずに読んでみて、納得できれば試してみる柔軟性が大切だと思う。

一般的に、「認知症は治せない」と言われているが、もし自分や家族に認知症の疑いが出てきた時、私ならこの方法を試してみたい。
「転ばぬ先の杖」として、ピンときた方はぜひ読んでみてください。
※巻末に「コウノメソッド」を実践する病院リストが載っていますが、ホームページの方がずっと増えています。
病院をお探しの方はこちらをどうぞ。
コウノメソッド実践医 紹介――名古屋フォレストクリニック

■レベル:離 他に類を見ない本なので。読みやすさは「守」~「やや破」です
※この本のメモはありません

*1:毎年バージョンアップされているようです