毎日ゴキゲン♪の法則・スピ編

これからは「自分ファースト」で

めくるめく笹本ワールド☆☆☆

笹本恒子の「わたくしの大好き」101
笹本 恒子
宝島社(2013/01/19)
¥ 1,470

笹本さんについて調べていた時に、この本のことを知った。今年の初めに出ているので新しい本だ、と喜んで図書館で予約。
笹本さんファンの欲求を満たしてくれる、素敵な本だった。


◆目次◆
まえがき
Paris パリ
Food 食
Fashion ファッション
Interior インテリア
Art アート
Work 仕事
People 人
Places 場所
明日~あとがきにかえて~

簡単に言えば、『97歳の幸福論。』『好奇心ガール、いま97歳』を読んで、もっと詳しく知りたい!と思ったあれこれが写真付きで紹介されている本。

たとえば、『97歳の幸福論。』では白黒写真だったコティの香水がカラーで載っていたり、毎朝飲んでいるドリンクヨーグルトが「明治ブルガリアヨーグルト」だとわかったり。インテリアの写真も多いし、様々な布を使った笹本さんの作品の数々もたくさん載っているので、そういう趣味を持つ人には「これが見たかったのよ!」のはず。
ほぼカラーで写真が載っているので、見ているだけで楽しい。

私は食器が好きなので、『97歳の幸福論。』でディナーが盛りつけられていた素敵なお皿がオールドノリタケだと知って感動した。お嫁入り道具の食器を欠かすことなく今も現役で使われているのはすごい。

また、冒頭のパリ編は笹本さんのパリ好きな気持ちがこちらまで伝わってくる力作だと思う。本当に食生活も暮らし方もフランス人のようで、フランスで生活してもすぐなじんでしまいそう、と思っていたら、将来はパリ郊外の老人ホームにお世話になろうと思う、と書いてあってびっくり*1


さまざまなアイテムの他に、私が感動したのは笹本さんの写真の撮り方。人物の写真を撮る時、「自然にしていてください」とほとんど何も要求せず、話しながら撮るのだそう。ご自分が被写体になることが増え、あまりにいろいろ要求されるので驚いたというエピソードが面白い。それじゃ自然な姿が撮れない、と感じる笹本さんの写真は、だからこそ写真嫌いな人でも表情豊かに写っているのだと思った。

自分は何が好きで、譲れないものは何なのかを知っている人は素敵だ。笹本さんがなぜ素敵なのか、そのカギはこの本にたくさん見つけられるはず。
関連記事
読書日記:『好奇心ガール、いま97歳』
読書日記:『97歳の幸福論。』
※この本のメモはありません

*1:くり返し取材されている芸術家のためのホームがあり、ご自分も入居可能かたずねてみたのだとか。もちろん今回もそのホームの写真が載っています