家族が借りてきた本。脳が疲れたら甘いもの、というのは常識のようになっているが*1、それにもの申すタイトル。興味を持って読んでみた。
◆目次◆
第1章 食生活が悪いのはあなたのせいではない
第2章 仕事ができる人は朝からこんなに食べている!
第3章 前向き思考・集中力・決断力は食事で決まる
第4章 仕事で結果を出す人の食事のルール
第5章 局所にダイレクトに効く食材の話
終章 食事が人格をつくる
著者は栄養士。心療内科併設のクリニックで食事カウンセリングに携わっているそうだ。
その経験から得られたことをまとめてある。
といっても、特に新しい情報はなかった。朝食を摂りましょうとか、よく噛んで食べましょうとか、どこかで見聞きしたことのあることが多い。幕内秀夫さんの本にあった、と思われるところもちらほら。
タイトルの「甘い物と脳」に関する話もごく簡単に触れてあるだけでちょっと残念*2。
私が役に立ちそうだ、と感じたのは簡単に栄養のバランスが取れる食事の組み立て方。
私は、食事の基本は、4つのお皿によって構成されていると考えています。
第1のお皿には主食、第2のお皿には主菜、第3のお皿には副菜、第4のお皿には汁物が載っています(P101)。
まあ、1汁2菜なんですけどね。
ただ、これを毎食意識すること、特に外食でも考えることで、ずいぶん栄養の偏りが防げると感じた。
バランスは1日3食の中で考える。たとえば、お昼に牛丼を食べるなら、サラダと味噌汁をつける。さらに、炭水化物を多く摂っているので、夕食で少し控えておく。
栄養素ごとに考えるのは大変だが、お皿単位で過不足を考えるならそれほど負担にならないと思う。
もうひとつ、この本全体を通して感じたのは「タンパク質の重要性」だ。もちろん摂りすぎはよくないが、意外に不足している場合もあるそうだ。特に、ダイエットをしている女性などに多いという。
ちょっとひと息入れよう、という時に甘いものではなく、良質のタンパク質が摂れるものをつまんだ方がいいかもしれない。
2011年出版と比較的新しいので、現在の“常識”をざっと押さえておくためならまあいいかな、という本。
ただし、何が合うかは人によって大きく違います。ぜひほかの本も読んで知識もバランスを取ってください。